タイヤ保管サービスの比較:カー用品店・タイヤ専門店・専門倉庫の料金と総額
タイヤ保管サービス比較の前に
スタッドレスタイヤと夏タイヤを履き替えるたびに、外した4本のタイヤの置き場所に困っていないでしょうか。ベランダに置くのは見た目も気になるし、集合住宅では規約で置けないこともあります。物置に入れるとスペースを圧迫し、劣化も心配です。そうした悩みに対して、タイヤを預ける先は大きく2系統あります。ひとつは「タイヤ保管を専門に請け負うサービス」、もうひとつは「トランクルームの部屋を自分で借りる」方法です。
タイヤ保管専門サービスは月額1,000円前後からと案内されているものもありますが、実際の料金体系は月額制だったり、半年契約・年契約が基本だったりと会社によってバラバラです。月額の数字だけを並べても、正しく比較したことにはなりません。そこでこの記事では「1シーズン(6か月)を預けた場合の総額」で各サービスを横並びにし、トータルでいくらかかるのかを整理します。
タイヤ保管の選択肢は3タイプ
タイヤ4本の置き場所として検討されるのは、おおむね次の3タイプです。
- ①タイヤ保管専門サービス:TIREYARDのように、倉庫会社が店舗窓口でタイヤだけを専門に預かる形態。
- ②カー用品店・タイヤ専門店の預かり:オートバックス、タイヤ館、イエローハットなど、タイヤの履き替え作業とセットで利用する預かりサービス。
- ③トランクルームの部屋を借りる:屋外型トランクルームなどの収納スペースを月単位で契約し、タイヤを含む荷物を自由に置く方法。
なお、宅配型トランクルームの専用ボックスにタイヤを入れる、という選択肢は基本的に成立しません。代表的な専用ボックスであるminikura HAKOラージは68×45×38cm・25kgまでというサイズですが、タイヤは外径がこの箱に収まらないため、そもそも4本を預けることができません。宅配型トランクルームを検討している方は、この点だけ先に押さえておいてください。トランクルーム全般の料金相場は記事「トランクルームの料金相場」で、屋内型・屋外型・宅配型の違いは記事「屋内型 vs 屋外型 vs 宅配型」で詳しく扱っています。
料金と6か月総額の比較
ここからは、各サービスの料金と、1シーズン(6か月)預けた場合の総額を見ていきます。カー用品店・タイヤ専門店の料金は、公式店舗ページに掲載されている一店舗の料金例であり、全国一律の金額ではない点にご注意ください。イエローハットは公式に全国共通の料金表を公開しておらず、料金は店舗ごとに異なるため、この記事では金額を書かず条件のみを紹介します。
| サービス | 区分 | 月額・契約料金の目安 | 6か月総額の試算 |
|---|---|---|---|
| TIREYARD(公式料金表の例) | 〜15インチ | 月額1,100円+初回2,200円 | 8,800円 |
| 16〜20インチ | 月額1,540円+初回2,200円 | 11,440円 | |
| オートバックス(公式店舗ページの料金例) | 12インチ以下 | 月額1,100円 | 6,600円 |
| 13〜18インチ | 月額1,540円 | 9,240円 | |
| 19インチ以上 | 月額1,870円 | 11,220円 | |
| タイヤ館 タイヤクローク(公式店舗ページの料金例) | S区分(〜14インチ) | 半年契約12,815円 | 12,815円 |
| M区分(15〜18インチ) | 半年契約15,015円 | 15,015円 | |
| L区分(19インチ〜・SUV) | 半年契約17,215円 | 17,215円 | |
| イエローハット | - | 店舗ごとに異なる(公式に料金表なし) | 非掲載 |
| トランクルーム(屋外型1〜2畳・月額中央値) | ハローストレージ | 月額7,700円 | 約46,200円 |
| ストレージ王 | 月額7,480円 | 約44,880円 | |
| ドッとあ〜るコンテナ | 月額8,800円 | 約52,800円 |
こうして並べると、タイヤ保管専門サービスとカー用品店・タイヤ専門店の預かりは、1シーズンの総額でおおむね1万円前後に収まることが分かります。一方、トランクルームは賃料だけで6か月44,880〜52,800円とその数倍になり、さらに契約時には初期費用も別途かかります。初期費用の目安は月額の2〜3か月分とされることが多いですが、その多くは前払いの賃料にあたるため、単純に月額へ加算して比較することはできません。
トランクルームの6か月賃料は中央値に基づく試算であり、実際の契約条件(初期費用・契約期間の縛りなど)は店舗・エリアによって異なります。契約前に各社の最新の料金ページで確認してください。
タイプ別の条件と注意点
総額の数字だけでなく、それぞれのサービスには見落としやすい条件があります。
TIREYARDは、宅配による集配サービスがなく、タイヤを店舗まで自分で持参する必要があります。その代わり、履き替え時の出し入れや一時取り出し・再保管は無料で、1契約はタイヤ4本までという制限があります。タイヤ幅200mm以上または外径700mm以上の場合は月額に550円が加算されます。
カー用品店・タイヤ専門店系は、「その店舗で脱着作業をしたタイヤに限り預かる」という条件になっていることが多く、持ち込みだけの利用はできません。脱着・履き替えの作業工賃は保管料とは別途必要です。オートバックスは保管中の出し入れが追加料金なしで何回でも可能とされていますが、返却には事前申請が必要で、返却まで最長7〜10日かかる場合があります。タイヤ館のタイヤクロークは、6か月契約の場合は期間終了後に再契約が必要で、一部店舗では取り扱いがない場合もあります。
イエローハットは公式サイトに料金表はありませんが、条件は明確に示されています。1回の受付で預かれるのは最大4本まで、返却は申込店舗で行い、引き取り希望日の2週間前までに連絡が必要です。保管期間中の出し入れは返却1回のみに限られ、途中解約をしても返金はありません。期間を過ぎると1か月単位で延長料金が発生します。こちらもイエローハットで脱着作業をしたタイヤに限られ、交換・履き替えの作業工賃は別途かかります。
トランクルーム型は、1シーズンの総額で見ると専門サービスより割高になりますが、タイヤ以外の荷物と一緒に置ける自由度があります。出し入れも自分のタイミングでできるため、キャンプ用品やアウトドア用品などをまとめて収納したい場合には選択肢になります。キャンプ用品の保管については記事「キャンプ用品の保管」でも紹介しています。
選び方:履き替えをどこでやるかで決まる
どのタイプを選ぶべきかは、タイヤの履き替え作業をどこに頼むかによって決まる部分が大きいといえます。
すでに決まった店舗で履き替え作業をお願いしているなら、その店の預かりサービスをそのまま使うのが手間が少なくて済みます。作業と保管の窓口が同じなので、持ち込み・引き取りの手続きも一本化できます。
一方で、作業する店舗にこだわりがないなら、タイヤ保管専門サービスの月額型を軸に検討すると、総額で安くなりやすい傾向があります。ただし集配がなく店舗への持参が前提になるため、自宅から店舗までの距離や持ち込みの手間も判断材料に加えてください。
タイヤ以外の荷物も一緒に置いておきたい、という場合は、割高にはなりますがトランクルーム型が選択肢になります。履き替えの頻度に関わらず自由に出し入れできる点はメリットです。
まとめ
1シーズン(6か月)の総額で比べると、タイヤ保管専門サービスやカー用品店・タイヤ専門店の預かりはおおむね1万円前後に収まります。対してトランクルームは、賃料だけでその数倍の水準になります。タイヤだけを預けたいなら専門サービスや店舗預かり、タイヤ以外にもついでに置きたい荷物があるならトランクルームの部屋、という形で考えるとわかりやすいでしょう。
金額はすべて税込で、2026年11月4日に各社公式サイト・公式店舗ページで確認したものです。オートバックスとタイヤ館の金額は、公式店舗ページに掲載された一店舗の料金例であり、全国一律の料金ではありません。イエローハットは公式に全国共通の料金表がなく、料金は店舗ごとに異なるため、この記事では金額を掲載していません。6か月の総額試算は簡易計算によるものです。実際に申し込む際は、利用を検討している店舗で最新の料金・条件を再度ご確認ください。© トランク相場(trunk-souba.com)|運営:トランク相場
タイヤは「預ける場所」より「履き替えをどこでやるか」で選ぶと失敗が減ります。保管料と作業工賃は別、という点だけ忘れずに。